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平取、二風谷へ


北海道平取(びらとり)町、二風谷(にぶたに)コタンをTVや新聞、アイヌをテーマにした写真家の作品から見たり聞いたりしてはいたが、訪れたのは初めてだった。行こうと決めたわけではなく、流れで結果的に訪れた。

訪れる前夜に、アイヌ語地名「シュプンモトツ」について調べていて、「モトツ」つながりで北海道むかわ町の「ペンケモトツ」「パンケモトツ」と書かれた地図をずっと眺めていた。行ってみたいが簡単にいけそうもないし、そもそも「モトツ」は山奥という意味もあるようでなおさら難しいだろうと地図を見ていた。

そして朝になって、ドライブということで平取に行くことになった。平取と聞いて、ちょうど前夜に近くのむかわ町あたりを見ていたから、ちょっと不思議な気がした。

平取町に入り、奥へと進んでいくと二風谷ダムがあった。「二風谷はここだったんだ」来たことで二風谷という場所を実感した。二風谷コタンへ行くと立派なチセが数軒ならんでいる。そのうちの1軒の入り口が開いていたので覗いてみると、ちょうど出てきたアイヌの女性に「中に入って見ていってください」と声をかけてもらった。素直に入ると「遠慮なくどうぞ」と別の女性に言われ、私も現在使われているチセに入るのも初めてだから遠慮なく入らせてもらったら、「口承文芸会が始まるから良かったら途中まででも参加して下さい」とのこと。言われるがまま靴を脱いで上がり込み、入り口の近くに遠慮しがちに座った。ほどなくして会は、おそらく札幌市内の大学の先生の司会で始まった。アイヌ文化を学びたい、二風谷が好きになった九州出身の若い女性のアイヌのカムイユカラ(神謡)、木幡さんというアイヌの女性のウウェペケレ(昔話)を聞くことが出来た。これまでTVや録音されたものしか聞いた事がなかったので、実際にチセの中で聞けた事が嬉しかった。

会は13時からはじまり14時で終了。チセの中のを心地よく吹き抜ける風と、カムイユカラとウウェペケレを聞いている時間がとても心地よかった。いつもアイヌ語地名で2次元世界だから、今回アイヌ文化の空間の中に身体ごと入れて感動した。

私が小学校を卒業するとき、浜頓別町の歴史研究家の佐藤豊氏から「銀のしずく降る降る」という、アイヌ女性の知里幸恵さんのことを書いた本をいただいた。アイヌ文化を知るきっかけとなり、今に続いている。

今回、意図せず二風谷コタンを訪れ、口承文芸会に参加できたことはとても貴重な体験だった。

毎月やってる会なんだろうか。なかなか行けないが、声をかけていただいたお礼を言った後に聞いてくればよかったと思う。

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