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釧路へ

  • 執筆者の写真: Kiyomi Okita
    Kiyomi Okita
  • 6月7日
  • 読了時間: 2分

5月最後の週、北海道立釧路芸術館で開催されている「木村伊兵衛 写真に生きる」を見に釧路へ1泊2日でJRで向かった。

木村伊兵衛さんの写真を何かしらの特集で何点か見かけることはあっても、まとめて写真を見る機会がなく、今回見ることができて良かった。

このあと、釧路市立美術館で開催されていた「生誕100周年 三輪晃久写真展 地球に生きる」を見に徒歩で向かった。

実は三輪晃久さんについては今回の写真展で初めて知ったのだが、静かに印象に残る写真だった。

木村伊兵衛写真展も、三輪晃久写真展も6月29日(日)まで開催されているので、釧路に行かれる予定があったら、お立ち寄りいただくといいと思う。


1日目はのんびり写真展めぐりとなった。2日目は天気が読めず予定を決められなかったが、思いの外雨にならず普通に曇りの日となったので、阿寒バスで釧路湿原の恩根内ビジターセンターに向かった。ここは湿原内に木道が設置されていて、歩くことができる。


湿原は「何もない」と思われがちだが、6月〜7月はお花が咲いて、野鳥たちのさえずりがあって、とても気持ちがいい。運がよければタンチョウヅルも見られる。この日はタンチョウヅルの声だけで姿は見られなかったが、鳴き声を聞けただけでも嬉しい。それからこの時期は新緑が綺麗だ。釧路湿原がすごいのは木道以外人工物が見えない。ずっと遠くまで、地平線の向こうまで広がる空間はここにしかない。木道は湿原のほんのちょっとの一部を見られるところ。

北海道は開拓でずいぶんと開かれたので、逆に、開拓前の風景を見ることが難しい。ただ湿地・湿原は開拓されにくいのが良くて、昔の北海道の姿の名残を見せてくれているのではないかと思う。

湿地・湿原を土地改良して広大なソーラーパネルの設置は、ゆくゆくは人が生きていくことを難しくすると思う。

自然との共存は自然保護のためではない。自然との共存は人がこれから先もこの地球上で呼吸して、存在していくためのひとつの道なのだと思う。


午後、13:30頃に阿寒バスで釧路市内に戻った。ゆっくりとは言え、2時間くらいずっと歩いていたので、のんびりと過ごしたが、帰り際に思わぬ資料館に出会った。予備知識なく入館したので、資料や木彫りの彫刻作品でカオスな空間に目が泳ぐばかりだったが、一点、一点、じっくりと対話しながら見たい作品ばかりだった。こちらは、しっかりと時間を確保して再度訪れたいと思う。

#釧路駅前なつかし館・蔵 釧路市北大通13丁目1 毎週日曜日13:00〜17:00 (2025年6月1日現在の情報)

 
 
 

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