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泥炭採掘の記憶


June 16, 2018 Sarobetsu wilderness area, Toyotomi, Hokkaido

写真はサロベツ湿原センターに野外展示されている浚渫船(ドレッジャー船、採掘用の船)。泥炭層の採掘に実際に使われていたもの。何年くらいに使われていたのか確認してくるのを忘れた。浜頓別町の砂クロムの工場跡地 (1937 - 1944) の看板の資料写真の「ドレッジャー船(1960年代)【豊富町提供】」と似ているから遠くから見て直ぐに気がついた。むしろ、古い写真でしか見ていなかったので、その実物に近いものを実際に見られて驚いた。

湿原の草の中に埋もれて見えるサビの浮いた浚渫船の姿は、まるで泥炭層を採掘していたときのまま時間が止まったようなのと、青空と湿原の緑で若々しい風景との存在が、時間の経過、歴史の風化を感じさせた。

少し調べるとサロベツ原野の泥炭採掘は戦後から近年まであったということ。

昔、浜頓別のクッチャロ川にも写真のような船が見られた時代があったんだなと想像する。

泥炭の採掘があったなんて想像が難しいくらい、サロベツ原野は一面の緑が広がっていた。

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