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そこにある風景

  • 執筆者の写真: Kiyomi Okita
    Kiyomi Okita
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分
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September 21, 2015 ベニヤ原生花園(浜頓別町)


美しい景色や絶景と聞いて頭に浮かぶ風景はもちろんそれぞれだろう。

メディアや観光情報、SNS情報で掲載されている風景を見に行って、絶景を見た気持ちになることもあるだろう。

上の写真は見る人が見たら、「くさっぱら」にしか見えないんだろうなと思う。

実際、自転車で旅をするYoutuberがここから北にあるエサヌカ線を走行している時に、海抜ゼロでありながら、北の地で寒い故に高山植物が生えているあたりの原生花園をくさっぱらと言っていたので、やはりそう見えるのかと思った。

知らなければそうとしか見えないから仕方がないが、逆に知るとなんと豊な植生の地帯なのだと思う。よくその土地を見てほしい。足の下の植物は普段みているものと同じだろうか。初めて見たのだろうか。

種の多様性は未来の可能性だと思っている。

この地球上から生命がこれまで消えずに続いてきたのは、種の多様性だからこそ。

目の前に広がる風景、空間のアウトラインだけを見て知ったつもりだけはどうだろうか。

住んでいる街だってそうだし、北海道の開拓の歴史をちょっと振り返るだけでもその膨大な知らないことに、普段見えていることから知ることは難しいことに簡単に気づく。


私が写真の風景を見続けたのは、私にとって美しい風景の場所であり、未来にも存在し続けて欲しいという願いからもある。

人の寿命は短い。でも風景は大きな地殻変動や天災がなければ、地球の時間スケールでの変化になる。それは人の時間スケールから見れば永遠に近い。人には難しい永遠を、見続けた風景に託したい。

この風景を未来の人々も見られますように。

 
 
 

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