
風景を撮ること
July 20, 2019 ベニヤ原生花園 浜頓別町 風景写真を撮るとはどういうことだろうか。 「風景写真=心を晴れやかにしてくれる綺麗な写真」 ではないことがあるし、風景写真だからより注意深く読み取らないといけない時もある。 写真は先入観で見てしまいがちで、写真を見るとき、写っている被写体がなんなのか見てわかって安心してしまうのは危険で、風景が写っているから風景だと思って見ると、風景が写った写真の奥に潜む何かを見ることができない。 私は上の写真を撮ったのは「綺麗だ」と思って、撮らずにいられなかった。 雨雲で覆われた空の隙間からこちらに光がさした時、海浜植物の細い葉が水面のように光を反射してとても綺麗だった。つかの間の出来事で、この間、一つの時間の流れから離れた空間に思えたりもする。色とりどりの花が咲いていて綺麗だったのではなく、ただ光が、光と影の世界が綺麗だった。その世界が普段の世界と異質なものに思えてシャッターを切った。 なぜ人は風景画を描くのか。 手元にスカンディナビア風景画展の図録がある。雲が低くたれこみ、その隙間らかさす光が風景を通して

エサヌカ原生花園
August 11, 2019 エサヌカ原生花園 猿払 連日、30度越えの札幌からいきなり気温20度以下で、さすがに寒かった。ここにいるとテレビで「最高気温38度を記録」とかはまるで実感がわかない。 原生花園はすっかり秋模様だった。あたりは花盛りが終わった感じが漂っていたが、よくみるとまだまだお花は咲いていた。エサヌカには6月、7月、今回の8月と月に1回来たが、お花の移り変わりがそのまま季節の移り変わりだった。 原生花園というなのとおり、たくさんの種類の草花が混じり合って共存していて、自然のお花畑に心惹かれた。とくにエサヌカ原生花園は自然のお花畑だと思った。 いつまでも見ていても、歩いていても飽きることはない。 お花畑の中をどんどん進んでいきたいが、それはそこに咲いている草花を踏んでいくことになってしまうので、遠慮して気をつけながら進んでも限界で立ち止まる。ここには観察用の木道とかないから、踏み荒さないように自分でここまでと決める。 ここは人があまり来ないからいい。